天門冬(テンモンドウ)

生薬種類

肺腎の陰虚有熱による労熱咳嗽・燥咳痰粘・喀血、熱病傷陰の舌乾口渇、あるいは腎虚内熱の消渇などに効果があります

概要

  • 基原(ユリ科:クサスギカズラのコルク化した外層の大部分を除いた根)
  • 学名(Asparagus cochinchinensis Merrill)
  • 別名(天冬、明天冬、天門)
  • 産地(日本、中国、台湾、朝鮮)
  • 成分(サポニン、オリゴ糖など)
  • 薬効(清熱作用、潤燥作用、止瀉作用、鎮咳作用、去痰作用)

用途

  • 乾燥性の咳や粘り気のある痰が出る症状に用います。
  • 腸燥津枯の大便秘結に用います。

性質

  • 四気…大寒
  • 帰経…肺、腎
  • 五味…甘、苦

禁忌

脾虚の食少便溏には禁忌です。

※上記の場合は使用を避けるか、医師・薬剤師に相談することを推奨します。


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