季節の変わり目は風邪をひきやすい?
春や秋などの季節の変わり目に風邪をひいてしまう人は多いのではないでしょうか?
その理由は主に2つあります。
気温の寒暖差
季節の変わり目は、日中暑くても朝晩は冷えることが多い時期です。
この寒暖差が大きくなればなるほど、身体の中で体温調節が難しくなり、体調を崩す一つの要因になってしまうということです。
自律神経の乱れ
五月病の時にも出てきた自律神経の乱れ。自律神経はとても敏感なもので、寒暖差にも影響されやすく、交感神経や副交感神経が交互に活発になります。この切り替えがうまくいけば体調を崩しませんが、うまく切り替えができなくなると体調を崩し、風邪をひく要因になってしまいます。
季節の変わり目に風邪予防
季節の変わり目にはしっかり風邪をひかないために対策することが肝心です。
例えば、、、
- 朝起きたら、カーテンを開けて日光を浴びる
- 換気を行う
- 朝夕の気温差に対応できるよう着脱可能な上着を持っていく
- のどの保湿のためにマスクをする
- 適度な運動で免疫力向上
- 睡眠時間の確保
- 寝るときの湿度は50~60%
- 規則正しい生活をする
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 手洗いうがいをする
上記のような方法があります。
すべてをいっぺんに取り入れようとすることはかえってストレスを感じてしまい、逆に風邪をひいてしまう原因にもなりかねないので、できることから実践していきましょう!
風邪をひいてしまってから最短で治す方法
ここまで徹底していても風邪をひいてしまうことはあるでしょう。
では、風邪をひいてしまったときはどのように対処すればよいのでしょうか?
良質な睡眠を確保する
良質な睡眠には「質」と「量」がとても重要です。
不眠症の記事に睡眠の質と量について詳しく解説しているので、気になった方は確認してみてください。
消化吸収にいい食事を摂る
風邪をひくと食欲がなくなったりする場合があります。
しかし、食事をしないことには栄養が取れないので、風邪を悪化させてしまう恐れがあります。
しっかり食事ができるに越したことはありませんが、食事が全然手につかなかったりする場合には、おかゆなどの消化吸収に良いとされている食事をとるといいでしょう。
こまめに水分補給を行う
身体の中にある熱を効率よく体外に排出するためには水分が必要不可欠です。
風邪をひいている人は発熱も伴っており、汗により元気な時より体内にある水が早く減ってしまうことがあります。
それが原因で脱水症状などにならないためにも、こまめに水分補給を行いましょう。
漢方で効率よく風邪を治していく
風邪に効く漢方は数多くありますが、すべての症状に効くような万能薬ではないので、時期や症状に合わせて飲んでいきましょう。
風邪のひき始め(発症から1~2日目)
ここでは、「葛根湯(適応証:実~中間証)」「麻黄湯(適応証:実証)」「桂枝湯(適応証:虚証)」などが挙げられます。
こじらせたかぜ(発症から3日目以上)
ここでは、「桔梗石膏(適応証:実証)」「小柴胡湯(適応証:中間~やや虚証)」などが挙げられます。
せき・たん・ぜんそく
『コンコン』というような乾いた咳の場合は「麦門冬湯(適応証:中間~虚証)」『ゴホンゴホン』というような水気のある咳の場合は「清肺湯(適応証:虚証)」ひどい咳がある場合は「麻杏甘石湯(適応証:実~中間証)」などが挙げられます。
鼻水・鼻づまり
水っぽい鼻水が出る場合は「小青竜湯(適応証:中間証)」鼻づまりがある場合は「葛根湯加川芎辛夷(適応証:中間証)」ちくのう症気味の方「荊芥連翹湯(適応証:中間~虚証)」などが挙げられます。
のどの痛み・違和感
風邪によるのどの痛みがある場合は「桔梗湯(適応証:実~中間~虚証)」のどにつっかえ感がある場合は「半夏厚朴湯(適応証:虚証)」などが挙げられます。
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