2022-05

鬱金はショウガ科：ウコンまたはハルウコンの塊根を基原としており、気や血液の流れが悪いことにより起こる、腹痛や生理痛、肩こりなどの痛みを治す作用があります。胃潰瘍、胃酸過多、胆道閉鎖症の方には禁忌です。

茴香はセリ科：ウイキョウの成熟果実を基原としており、胃を温めて、気を巡らせる作用があります。辛温助火するため、熱証、陰虚火旺の方には禁忌です。

茵蔯蒿はキク科：カワラヨモギの幼苗を基原としており、水液代謝を調節し不要な水分の排泄を促します。目立った禁忌はありません。

威霊仙はキンポウゲ科：シナボタンヅル、その他同属植物の地下部を基原としており、腹部の冷えを取り去る、月経を調節する、むくみや痰を取り去る作用があります。走竄し気血を耗散するので、気血虚弱の方には禁忌です。

阿膠はウマ科：ロバやウシ科：ウシなどの除毛した皮を水で煮て製したニカワ塊を基原としており、出血、吐血、下血、月経不順、お血などの血液に関する病症を治す作用があります。粘膩の性質が強く消化を妨げるので、脾胃虚弱の方には禁忌です。